2004年 三上博史主演ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ   2004年

〜 ニッポン放送開局50周年記念公演 〜


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〜舞台感想〜

 =PARCO劇場=  =ドラマシティ=  =愛知厚生年金会館=  =新宿ナイツ=
【東京厚生年金会館】
追加公演
『新宿ナイツ』
6月23・24日19:00〜
※ この舞台、私は行けませんでしたが、当日参加した友人から教えてもらったことをお伝えします。

***  ひとりめのおともだち  ***

アドリブ、いつもより多い感じだった。 ヘドちゃんも最後だから 観客とのやり取りを多くしたかったのかなっと思ったり。 でもやっぱりそれほど脱線せずに セリフとアドリブの間をうまくすすめていくヘドちゃん。 素晴らしいコントロール力!!

私は比較的席が後ろだったので、前の方でかかった観客の声は聞こえず。
それに応対してるミカの声 「一度に言うとわかんない」 「昔には戻れないのよ」とか。 ”アヘアへ”のとこは最後、笑っちゃって 「どこから来たんだろう?」って、自分でも何でこんなこと言わされてるのかわかんないふうだった(笑)。

23日のときにルーサーの話のとこで 卑猥な言葉や音をだしながら、ふと我に返ったのか舞台に座りこんで客席の方をみて、「ちょっと下品?」って聞いたのが抜群に私のツボに入った(^。^)  みんなが引いてるかと不安になったのかな?
もちろん、みんなのドッとくる笑いでミカの不安も吹っ飛んだ、、、(なんて可愛い人なんでしょう!!)

凱旋公演であたたかい拍手がいっぱい。
スタンディングも拍手も歓声も笑いも人数が多いから大迫力だった。 感激〜!

あとは、ハプニング。
大ラスの最後の壊れるとこで、服が脱げなかったの。 これはもうみんなドキドキしたんじゃないかなぁ。 ソファーに倒れこむ時もまだ脱げない、、、

もう諦めたのかと思ったけど、さすがにああなってても冷静なのね、ミカヘド。 最後脱ぎました。 しかもきちんと丁寧に脱いだのよー。 その前に黒いのを脱ぐ時も 2回に分けて 「脱ぐわよー」って感じで いつもより派手に見せ場作って脱いだよ(もち大拍手と歓声が起こった)

最後に舞台に降ったテープ。
最初、細かく刻んだ赤と銀の紙ふぶきが舞台にキラキラ落ちてきて、曲が終わる頃に、左右から長いテープが爆竹みたいな音と一緒に飛び出したの(何本も床に平行に伸びて飛んできた)。 23日も24日も 最後 ミカ達をたたえるように舞台に降りましたよんよんよーん。

ほとんど最後列でみてたんだけど 舞台に星が降るようで、ほんとにほんとに綺麗だったわ〜ヽ(^。^)ノ
1日目に降ったときはミカ達も知らなかったようで、ミカは「すべるすべる、、、気をつけて(バンドの人に)」と何度も言ってたらしい。(前の方に座ってた友人・談)



***  ふたりめのおともだち  ***

大ラスの日、すべてが終わったあと、紙ふぶきでいっぱいの舞台の上に、ミカ、しばらく大の字になって仰向けに寝転んでました。  そして舞台の奥へ消えていってしまいました。



***  さんにんめのおともだち  ***

<ラスト、ミカミは銀の紙ふぶき舞う中後ろ向きに〜>
観客の割れんばかりの拍手と歓声に万感の想いを全身全霊で受け止めるように両手を広げ トミーの歌の時の十字架のスポットライトの当たるところに彼は、後ろ向きに押し倒された!

1ヶ月間近い公演でゼッタイ見せなかった姿。 ヘドウィグに成りきり 自分を追い出し こんな時ヘドはどんな事考えるのか、どう受け堪えるのか ストイックな状況に追い込み 身体で考え、表現し ほんとうの日本のヘドウィグを孕み産み落としたのである。

陣痛を感じて生れる! 生れる!。  見事な出産、そこにミカミの身体のヘドウィグの誕生である。 日を追うごとにカノジョは滑らかなしなやかさで登場し、笑い、怒り、叫び、誘惑し、そして、可愛い仕草の下に切り離せない性に対する期待と怯えの生々しい自分をぶちまけて、観客はいいのだろうか、ここにいても と一喜一憂する。

音楽は、全てのヘドの心情を表し 楽しくも哀しくもあり 翻弄されてしまう、でもいやじゃないよ こうゆうのは と もてあそばれる状況を受け入れる自分がいる。
母親・ハンセル・ルーサー・トミー・イツハクの出会いもはいるよね、そしてヘドウィグ!(まだある?) でも すべて、ヘドウィグが演じて見せた舞台かな?と。

表情まで変わる その時彼は、モンスターを内に秘めている! 感じた。 凄いぞ! 飲み込まれていく彼の世界に。 誰が出来る! この役を。 ここまで、馮依させて、昇華させて、痛みも受け入れてやりたくなる この役を。

最後の24日 あの厚生年金会館に辿り着くまでのヘドウィグの旅・ツアー・半生をあのラストの舞台上での大の字の彼を2階ゆえ目撃できたことを嬉しく思います。

釘付けになる舞台とは、このことだろう。 そして、何度もカノジョに会いに来たくなる気持ちを持たせてくれた、三上氏並びにアングリーインチのメンバー そして なによりの作者であるジョンに感謝!
初日に私の斜め前にいた方が実は、青井陽治さんだったんだと 昨日気がついたのも。 初日に関係者と抱き合い 喜び合う彼を目撃して カキコしたんだっけ! 不覚でした。

また、ヘドウィグの『お待たせ♪ 帰ってきたわよ!』 という台詞が早くも聞きたい私である。 うん 待ちましたぁ! えへへ と素直に振舞いたいわ!




ほんとに、ありがと〜。

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