随分前にメモしていた感想になります。
☆バーゲットが息絶えるシーン
どうしても頭から離れない・・・・ グリマロディに人間違いをされ、刺されてから死の瞬間のシーンがとても頭に残っていてグルグルとまわってる。 何の罪もないく落ち度もないバーゲットを自分本位の理由により殺してしまうグリマロディ。 それは今日のニュースで理不尽に殺されている子供とダブった。
お馬鹿なバーゲットは、「純粋な子供」 グリマロディは、「理不尽な大人」をイメージさせる。 弱い者が理不尽に殺される世の中。 そして、ウリマロディは罰せられなかった…
この舞台となる時代は、国家統治に「福音の光」(宗教=政治)を採用していた時代ですよね(ちょっと自信がありませんが)
☆引用 カトリック信徒は---彼らは福音の光の下で社会秩序の変革の主要な責任を負っている---「平和と正義の証人であり代理人である」
ジョンフォードは、そんな世の中(宗教が絶対的な力を持ち、それでいて荒廃しきった?) に「虚無感」を持っていたのでしょうか…(そんなふうに感じられるシーンがいくつもあったので) ということから、一見、愛の苦悩と葛藤を描いたドラマのようだけれど、実はそのもう1つのテーマとして 世の中への絶対的な権力を持つ政治(=宗教)への反抗的な思いを描いたものではないかと思いました。 (1回目に観劇したときの感想)
☆殺陣シーン
おなじみ時代劇の殺陣シーンでは一番の見せ所となりますが、こちらは西洋の殺陣。 余談ですが時代劇の殺陣にも武道と同じく流派的なものがあり、舞うような殺陣から 力強いアクション系の殺陣、東映系の殺陣などなど… 時代劇の殺陣シーンを見慣れている私にとって西洋の殺陣シーンは未知のものでした。 あ、最近みた西洋の殺陣シーンは「パイレーツ・オブ・カリビアン〜」でしょうか(笑)
観た感想ですが、いやぁ〜、リアルでした。 リアル過ぎて逆に怖かったです!! あのシーンがとてもスローなのは、ジョバンニの見えている世界感なのかなと思いました。 事故にあった人が、飛ばされてから地面にたたきつけられるまでの時間がやけにスローに感じるといった 体験をされているのを耳にしたことがありますが、それと同じじゃないかなと思いました。 だからとてもリアルだなぁ〜って… でもそれが気になるっていう人もいらっしゃるようですがね〜
それから剣は権力の象徴。 舞台上の剣は何故かとっても重そうに思えました。 床に置いた瞬間、ゴトっていう音がしていたし権力の重さというものを連想させられました。 アナベラの心臓が剣にささている状態は、「アナベラの死が権力の犠牲」とも感じました。 いろんな意味で考えさせられる、奥の深い舞台でした。
まだまだ続きます・・・
今頃、こんなに書き込んでしまって申し訳ないですm(__)m
|
307.Re: あわれ彼女は娼婦の感想(その2) |
名前:パーシャ 日付:9月25日(月) 15時3分 |
> この舞台となる時代は、国家統治に「福音の光」(宗教=政治)を採用していた時代ですよね(ちょっと自信がありませんが)
おそらく そうだと思います。
> 絶対的な権力を持つ政治(=宗教)への反抗的な思い
私も これをとっても感じました。 宗教家のいやらしさを描くシーンが とっても多かったし。
殺陣シーン。 私が拝見させていただいた 数度の公演の中でも あのシーンの速度は 拝見するたびに違っていたように思いましたが、特別 速かった時よりも ややゆっくり目の時の方が 印象的でした。 Morikoちゃんが仰る、交通事故のお話。 納得!です。 なるほど〜。
続き、まだまだ待ってます〜〜〜♪(って、私も書かなきゃ・汗)
|
|
|